1. 初期費用と月々の支払いの違い
賃貸の場合:
- 初期費用(敷金・礼金・仲介手数料など)が発生するが、購入に比べると負担は軽い。
- 月々の支払いは家賃+管理費+駐車場代が主。固定資産税は不要。
- 引っ越しの自由度が高く、ライフスタイルに応じて住み替え可能。
敷金・礼金は、物件によってはない場合もあり、仲介手数料も最大でも賃料の半月分までとなっているが、こちらもない場合があるので初期費用は大きく抑えることができる。月々の支払いは固定であり、わかりやすい。大家さんとの交渉次第で、賃料を値下げ交渉も可能。
持ち家の場合:
- 初期費用(頭金・住宅ローン手数料・登記費用など)が大きな負担となる。
- 住宅ローン返済+固定資産税+メンテナンス費用が発生。
- 長期的には資産となるが、ローン完済までの負担が大きい。
頭金・住宅ローンが家の規模によって変動。お金持ちでない限り、基本的には借金が前提。なぜか借金はしちゃいけないとみんな口々に言ってるのに、住宅を買う時の借金に対してはだめという人は全然いない。さらに、ローンの返済以外にも固定資産税の支払いが必要であることやローン完済したころには修繕等のメンテナンス費用が追加でかかってくる。持ち家は資産ではあるが、少子化に伴い都心は資産である可能性があるが、地方では今後資産としての価値がほとんどなくなってくることが現実であろう。
2. ランニングコストと維持費
賃貸の場合:
- 修繕・リフォームは大家負担のため、自分で支払う必要がない。
- 管理会社が設備トラブルに対応してくれる。
- 家賃は一生払い続けるが、老後の収入減を考えた際に負担にならないような選択が可能。
故意に賃貸物件の家財を破損させてしまった場合は、修繕費等を請求される恐れはあるが、何年も住んでいた場合にできるような壁の擦り傷や畳の傷み、机の跡等は通常消耗として原状回復義務に含まれないため、次の人に貸す場合に大家さんが修繕が必要であれば行う。騒音等のトラブルが一番多いかと思うが、管理会社に連絡することで、トラブル対応してくれる。家賃は一生かかるが、ライフステージによって引っ越すことで、その時々に会った生活をすることが可能。
持ち家の場合:
- 修繕やリフォームはすべて自己負担。築年数が経つとリフォーム費用がかさむ。
- 固定資産税の支払いがあるため、月々の住宅費以外のコストも発生。
- 老後まで住み続ける前提なら、家賃不要になることで生活コストが安定。
フルローンの35年で組んでる人が多いと思うが、35年も経てば至る所が傷んでくる。一定年数ごとにメンテナンスを行ったとしても、ローンと合わせて修繕費は必要になってくる。また、固定資産税は家賃に比べたら少ないが家や土地を持っている限り一生かかってくることも考えておく必要がある。老後は家賃が不要で固定資産税だけではあるが、子供たちも独り立ちして、余分な部屋が多くなり管理がしずらくなることも視野に入れておくとよい。
3. 子育て環境の違い
賃貸の場合:
- 近隣住民への騒音配慮が必要。特に子供の足音や泣き声のトラブルが起こりやすい。
- 学区の変更が自由なため、子供の成長に合わせて住み替え可能。
家の中を走り回る元気な子供がいる場合は、なるべく昼間は外へ行き、夜は疲れて早めに寝かせるよう心掛けないと、トラブルが増えてしまう。赤ちゃんの泣き声はファミリー物件であれば基本的には、誰しもが起こりえることであるため、寛容な場合が多い。子供が学校生活を問題なく過ごしてくれればよいのだが、なかなかそうはいかない場合も出てくるため、学区を変えるためや子供の成長に合わせた住み替えが自由。
持ち家の場合:
- 一戸建てなら騒音を気にせず子育てできる。
- 庭付きなら遊び場を確保できる。
- 学区が固定されるため、住み替えを前提としない子育て計画が立てやすい。
騒音を気にする必要がないことが一番のメリットであるといえるだろう。梅雨の時期は外に行けずに体力が有り余ってしまうこともあり、どうしても家の中で遊ぶしかないため、その点持ち家は賃貸より気兼ねなく遊べる。気軽に引っ越すことができないため、学区が固定されるため家を建てる際にはどこになるのかを把握しておくことも大切である。
4. どちらを選ぶべきか
賃貸は自由度が高く、ライフスタイルの変化に対応しやすい。一方で、持ち家は騒音等のトラブルになりにくく、子供がのびのび暮らせるという利点はある。
こんな人は賃貸向き
- 転職やライフスタイルの変化が多い
- 初期費用を抑えたい
- 定住よりも柔軟な生活を重視(子供に合わせて)
こんな人は持ち家向き
- 騒音等のトラブルを避けたい人
- 住み替えをあまり考えない
- 子供にのびのび育ってほしい
結論:家族のライフプランを考慮した上で、「賃貸 vs. 持ち家」どちらが自分たちの生活が豊かになるかを検討することが大切です。
持ち家のかかる費用の概算等を試算した記事も書こうと思っているので、持ち家を検討している人はそちらもよければ見ていってください。
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