はじめに
不妊治療にはさまざまな選択肢がありますが、人工授精から体外受精へのステップアップは、大きな転換点となります。この記事では、私自身の経験をもとに、ステップアップを決断した理由から採卵までの流れを詳しくご紹介します。人工授精までの内容はこちらのリンクをご覧ください。
人工授精から体外受精へステップアップを決めた理由
人工授精を合計4回試みても妊娠に至らず、産院の先生は不妊治療特化の産院ということで「体外受精にステップアップしたほうがいいですね」ということで体外受精にステップアップすることにしました。原因を特定するのに時間を費やすより、少しでも早いうちに体外受精を行った方が成功率が高いので、原因を特定した後に体外受精に移行するよりは成功率が高いとのことでした。
人工授精の結果と振り返り
人工授精は結果的に4回実施して、受精には至りませんでした。精子の量や運動量は問題ないが直線性が多少低いようだ。結局何が原因で妊娠に至らなかったのかはわからなかった。そもそも受精たのかどうかもわからないため、直進性が悪いというのはそんなに悪いのか…と思ってしまう。
体外受精に切り替える決め手
不妊治療特化の産院ということで、年齢が上がるにつれて妊娠率がどんどん下がっていくということで、早くにステップアップすることで、それだけ妊娠率も上がってくるということでした。年齢も30歳を超えてきており、ゆっくりはしていられないなという思いでしたので、体外受精へのステップアップを決めました。
体外受精の準備
体外受精に進むにあたり、まずは以下の準備を進めました。
ホルモン治療の開始
月経の2,3日目から受診し、大体の計画を聞いて卵巣の卵胞をそだてるためにお薬の説明を受けました。飲み薬のホルモン剤が合わず、膣剤を処方してもらい使うことになりました。毎日1本を同じ時間に使うというものでした。それに加えて、お腹に貼る丸いテープ式のホルモン剤を合わせて使用していました。卵胞を育てるためにゴナールエフという自分で注射する皮下注射ペンを毎朝行いました。体のほてりやお腹が腫れているような感じが徐々にしてくるということで、だるさが採卵日に近づくにつれて増えていきました。
採卵に向けたスケジュール管理
診察は初めは1週間おきで、採卵日が近づくにつれて4日、2日と短くなっていきました。仕事をしながらであったため、遅れて出社したりと両立するのがつらい時期です。有給で対応しなければいけない人もいると思います。採卵日が近づいてくると排卵してしまわないように、排卵を止める注射を2本自分でお腹に打つのが意外と怖い。そして、採卵のために抗生剤を事前に服用していざ採卵へ。
採卵の流れと実際の経験
採卵は体外受精の重要なステップです。その流れと実際に経験したことを紹介します。
採卵当日の流れ
採卵当日、ちょうど土曜日であり朝の様子を確認。卵胞の肥大と抗生剤の影響で朝から腹痛が続いており、絶不調。何も食べれず流石にしんどいということで産院に電話。採卵はお昼からしかやらないということで、今電話されてもどうしようもないという冷たい対応。しかし、数分後に先に来てもらってベッドに横になることはできますということだったので、多少は何かしてくれるだろうと思い産院へ向かった。そして、旦那さんは付き添いできませんのでと言われて、妻を見送り一旦帰宅。その後妻は、何か看病されるわけでもなく、腹痛と体調不良で動くこともできずに採卵まで待つしかなかったようだ。そして、採卵は静脈麻酔で無事行われ、その時は一旦痛みも和らいだようだが、麻酔が抜けてきた頃にまたお腹が激痛に襲われたようで、看護婦さんを呼んで対応してもらったようだ。迎えに行った時に看護婦さんからも顔が真っ青で点滴打って多少は良くなりましたけど、大変でしたねということでした。
採卵後の体調
採卵後、お家に帰って安静にするよう心がけた。採卵後は痛みがあり、1人で起き上がるのも大変なくらいで、仕事が休みで良かったと言ったところである。採卵して次の日働くなんて考えられないという感じ。採卵も人によって取れる数が違うということもあるし、産院によって1,2個取れればいいという考えもあれば、取れるうちに取れるだけと言うところもあり、不妊治療で通ってた産院は取れるだけ取ると言う考えなので、余計辛いのだろう。その辺も考慮して産院を選ぶといいと言うことだ。
採卵結果と次のステップ
これだけ辛い思いをした甲斐あって、なんと今回採卵で取れた卵の数は41個で、ほぼ全てが正常な受精卵に成長してくれました。ここまで育てる必要があったのかと、人それぞれに治療を合わせると言うよりは、一定以上取れるようにやってると言うような感じなのであろう。そして、今回は保険内で体外受精を行うと言うことで、受精卵の凍結は10個までしかできませんでした。なので、せっかく受精できた31個の受精卵はもういなくなってしまったということです。その後の予定としては、今回は移植はせずに卵巣の腫れが治まるまで経過観察ということになりました。腫れが治まったのを確認して、次回はいよいよ胚移植になります。
まとめ
人工授精から体外受精にステップアップし、採卵までの流れを振り返りました。治療の選択肢は人それぞれですが、採卵の考え方は産院の方針次第ですので情報を得ることで納得のいく決断ができることを願っています。これから治療を考えている方々の参考になれば嬉しいです。
コメント