はじめに
結婚して半年ほど経過したが、なかなか子どもを授かることができず、夫婦で悩む日々が続いていました。妻が生理不順であったことや周りに不妊治療している人がいたので、早めに不妊治療を始めることにしました。不妊治療を始めてからも、思うような結果が得られず、妻に多嚢胞性卵巣症候群の疑いもあるということで、不妊治療専門の産婦人科についに転院を決意した僕たち。そこから人工授精に至るまでの道のりを、僕たちの経験を交えてお話ししたいと思います。同じように悩む方々の参考になれば嬉しいです。
転院の決断
最初のクリニックでは、年齢もまだアラサーだったこともあり、排卵誘発剤とタイミング療法で妊娠を試みましたが、なかなかできませんでした。自分のせいでできないんだとお互いに自分を責めるようなこともあり、妊娠に至らないことへの不安や焦りも月日が経つたびに大きくなっていきました。月経が来ると、どうしても悲しい気持ちになってしまうので、毎月これを味わわなきゃいけないのかと思い、半年が経ちました。担当の医師は「どうしますか!?」ということは聞いてくれるのですが、どうしたらいいのかがわからず、ただただ時間だけが過ぎて行ってしまうような気がしました。そして、次の月経が来たら人工授精にステップアップしようと、夫婦で話し合い決めました。
通っていた産院でも人工授精はやっていましたが、不妊治療に特化した産院をネットで探しました。転院先を探すため、ネットでの口コミや体験談を参考にしながら、いくつかの病院をピックアップしました。大切にしたポイントは以下の点です。
- 治療方針が明確かどうか(一人ひとりに合わせたアプローチをしているか)
- 通いやすい場所にあるか(頻繁な通院を考えると負担にならないか)
- 最新の技術や設備が整っているか
そして見つかったのが「浅田レディースクリニック」でした。口コミはよいという人もいますが、全然できないという人もいて、結局できるかどうかは運も関係してるのかなという印象でした。最終的に、これまでの産院より専門性が高く、不妊治療に特化したクリニックということで選びました。次に月経が来た時には産院を移るということで紹介状も準備してもらっており、土日の初診予約は2週間先まで埋まっていたこともあり、前もって月経の来るであろう日にちで予約。そしてその月も案の定月経が来てしまいましたが、転院することを決めていたため、気持ちをすぐに切り替えれました。そして転院初日の診察へ。
人工授精へのステップ
初診の診察では、紹介状でも基礎検査の結果はありましたが、もう一度基礎検査を実施。診察室は机を挟んで対面形式で、先生1人と両隣にパソコンでデータ等を打ち込んでいるナースさんが2人という形式でした。初診ではあったのですが、ちょうど月経3日目であったことが功を奏して、今回の周期から人工授精を始めようかとのことでした。なんとも判断が速い!やはり不妊治療特化ということで、やることが速いのか。産院としてはそっちの方が儲かるのか!?ということはこの際置いておこう。ホルモンのお薬を飲むようにということで、5,6日後くらいに内診をして、状況をみて人工授精の日を決めていきましょうとのことでした。人工授精を行う日までに、同意書を書いてくるようにということでした。そして、人工授精の日取りが決まり、いよいよ当日の朝。専用のプラスチック容器に精子を入れる。産院へ向かい精子の洗浄をしている間に診察を行い、その後処置室にて濃縮した精子を膣内へ注入。処置自体は短時間で終わって、もう終わったの!?という感じ。期待と不安が入り混じる中、「これで妊娠できるかな…」とその時は楽しみ半分、不安半分でした。費用としては、診察が1回数百円から数千円程度で、人工授精した時が検査も併せて9000円程度でした。人工授精・体外受精が保険内になってから、これくらいの値段で治療が可能になってよかった半面、体外受精は回数が決まってるところがデメリットともいえる。その話は、また今度。
そして、1週間とすこし過ぎたころ…またもや月経が…。人工授精をしてもできなかったということで前より一層落ち込みました。ただ、人工授精でできる確率はそこまで高くないため、一回でできることの方が珍しいということを知りました。次の診察の時には、ここの産院では3,4回人工授精で妊娠しなければ、体外受精に進むことにしているということで、早くも体外受精の話も出てきた。そして2回目、3回目と回数は重なり、いよいよ体外受精が現実味を帯びてくる。そして、夫婦で話し合い次の4回目でできなければ、体外受精に進むということで、4回目に臨みました。体外受精はやはり抵抗がありできれば、人工授精までで何とか妊娠してほしいという思いでした。がしかし、僕たちの思いとは裏腹に、また月経が…。そして、体外受精へと進む。今後こうご期待。
まとめ
転院して人工授精までのプロセスを振り返ると、病院選びの重要性を改めて痛感しました。自分達の知識がなかったため、どうすればいいのかというのがわからないという中で、進め方をしっかり説明してくれるのはよかったところです。何回もだらだらやるよりもしっかりと回数を決めてだめならば次に進むということを決めてやることの大事さを知りました。同じような経験をしている方がいたら、ぜひ病院選びや治療方法について慎重に検討し、自分にとって納得できる選択をしてほしいと思います。
この経験が誰かの役に立てば嬉しいです。
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