育児休暇を取得することは、パパとしての大切な決断ですが、職場との調整は決して簡単ではありません。この記事では、育休取得に向けたリアルな課題と解決策についてまとめます。
1. 育休取得の壁とは?
育休取得を妨げる壁となりうること
- 仕事が気になる
- 職場の雰囲気的に言い出しにくい
- 昇進昇級に響かないか心配
- 育休中のお金が気になる
育休を取得するにあたって、周りの支えは必ず必要。いろいろな申請であったり、会社での周りからの見え方を気にしてしまうことがあるかもしれませんが、今の時代に育休の取得が認められないというのは法律的にも違法となるので、上司や周りにとれないといわれてもあきらめずに取得できる道を探しましょう。ただ、雇用されてからの期間が短い場合等は、取れない場合もあるため気を付けよう。以下に厚生労働省の育児休業制度の特設サイトのリンクを貼っておくので、興味があれば覗いてみよう。マンガによる動画もあるので見てみるといいよ。
厚生労働省の育児休業特設サイト:https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/ryouritsu/ikuji/
2. 育休取得を円滑に進めるために
① 早めに相談し、計画を立てる
育休は突然取得するものではないとはいえ何週目に上司に話せばいいかは迷うところ。安定期より前だとまだ流産の可能性もあるからいつがいいのか!?まずは、会社の就業規則や育児休業の規則等がある場合はそれを見てみよう。いつまでに申請書や上司への連絡が必要かが書いてあることが多い。それでも、会社によっては前例や制度自体整備されていない場合もあるため、その場合は20週を過ぎたあたりから動き始めると周りも調べる時間ができて後々スムーズに進むことが期待できる。私はちょうど期の変わり目ということもあり、4月に入った後に報告。少し特殊なのが派遣エンジニアであるということ。派遣先の上司と派遣元会社の営業や拠点長への報告があり他の人より説明する人が多いけど、納得はしてもらって育休取得に前向きになれてます。
② 法制度を理解し、説得材料を持つ
育休取得には法律的な権利があります。前例や制度が整備されていない場合は、先ほどリンクを紹介した厚生労働省の育児休業の特設サイトを上司とみてどうすればいいのかのイメージを共有することで、説得もしやすくなり理解もしてもらいやすくなる。
③ 上司・同僚との関係構築
育休をスムーズに取得するためには、日頃からの関係構築が重要です。ただそれが一番難しいというのはこのブログを見てくれている人が思っていることだろう。上司の年齢が60歳近くであればあるほど、納得してもらえないことが多いのではないか。その時代には育児休業を取ることは、今でいうところの退職に等しい行為(いいすぎかもしれないけど)と言っても過言ではない気がする。そういう時は、直属の上司以外の上司や周りを巻き込む以外に現状を打破することはできないため、何とか周りを巻き込んでいくしかない。ここでは、そんなあなたを後押しすることしかできない。
④ 引き継ぎをしっかり行う
「育休を取ることで職場に迷惑がかかるのでは?」ということは容易に想定できるし、自分が抜けたらこれは誰がやるんだろうということは多々あるだろう。ただ、そんなことは気にしすぎる必要はない。退職する人は突然やめてしまうこともあるのだから、引継ぎをそれなりにしておけば、あとは周りが何とかしてくれる。自分も一緒に仕事をしていた先輩が育休をとることになって、4カ月近くであったがなんとかなるものである。育休取得開始までの間に、できることはやっておくとよい。
- 業務マニュアルを作成し、誰でも対応できるようにする
- 育休前にチームとの調整ミーティングを実施
- 必要なら外部リソースの活用も検討
3. 育休中の金銭面について
1. 育休中の収入
- 出生時休業給付金:28日間は給与の13%を育児休業給付金に上乗せ。
- 育児休業給付金:最初の180日間は給与の67%、その後は50%支給(2カ月まとめての支給)。
- 出産育児一時金:子ども1人につき50万円が支給される(出産する産院に直接払う場合もあり)。
出生時給付金は出生後8週以内に、両親が14日以上の育児休業を取得した場合にのみ受けることができる給付金(2025年4月から)
2. 社会保険と税金
- 健康保険・厚生年金:育休中は免除される。
- 雇用保険料:無給なら免除される。
- 所得税:育休中の給付金は非課税。
- 住民税:前年の所得に基づくため、育休中も支払いが必要。支払い書が自分の住所に届くため自分で納税
住民税以外は免除となるが、今まで給料天引きだった住民税が自分で納める普通徴収に代わる場合、3カ月分の住民税を一気に払うことになるため、それなりに高額になるので、貯金はそれなりに必要である。
4. 育休後の復帰をスムーズにするために
育休後の職場復帰も重要なポイントです。会社の上司に定期的な連絡を行い、現在の会社状況等を共有してもらうことで復帰後の仕事の進めやすさにもかかわってくる。
- 定期的に職場と連絡を取る:育休期間中でも、適度に職場とコミュニケーションを取ることで復帰しやすくなります。
- 育休経験を活かす:育児で培ったスキル(時間管理、マルチタスク力など)は仕事にも活かせます。「育休を取って成長した」と思ってもらえるような振る舞いがポイントです。
まとめ
育休を取得することは、パパとして大切な一歩です。この時期にしか体験できないことも多いと思うので、貴重な体験ができていると思って、思う存分楽しむためにも育児休業を活用していきましょう。そのためにも早めの相談、制度の理解、職場の関係構築、引き継ぎの準備を意識して、育休をスムーズに取得できるようにしましょう!
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